第35回愛知県診療放射線技師会学術大会実施報告
●第35回愛知県診療放射線技師会学術大会実施報告
第35回愛知県診療放射線技師会学術大会は、令和6年3月17日(日) 12時15分から17時40分まで名古屋市立大学病院中央診療棟3階 大ホールにて開催しました。参加者は合計138名(会員 127名,非会員 11名)と、100名を超える参加者で盛会かつ充実した会でありました。
プログラムは教育講演、特別講演、会員発表(16演題)と充実した内容となりました。一般演題発表は16演題を3セッションに分け、学術部から6名の座長を選出しました。今回は若い会員による一般演題発表が多く、何れのセッションも臨床の中での探究した内容となっており、座長のサポートもありエネルギッシュで充実した意見討議が行われました。
教育講演では、座長を水口仁会長が務め、サマンサジャパン㈱ 中村真由美先生の「礼儀マナーとおもてなし」というテーマで、ノンテクニカルスキルの向上を目的とした御講演を頂きました。サマンサジャパン㈱様は愛知県厚生連の多くの事業所で「患者コンシェルジュ」等で患者対応や環境整備に活躍されています。講演では特に「正しい日本語」の重要性からホスピタリティを高められると学び、聴講者が臨床業務に活かしていく事を期待したいです。
特別講演では、座長を東出了常務理事が務め、昨年のJRC2023の大会長であった大阪公立大学医学部附属病院 市田隆雄先生をお招きして 「STAT画像所見報告から展開できる活躍の術-JRS・JCRと強く連携している診療放射線技師業界の動きを含めて-」というテーマで御講演頂きました。読影の補助やSTAT画像所見報告をきっかけに、我々診療放射線技師が大きく飛躍するチャンスであり、今後の位置づけも大きく変わると伝えられました。市田先生の功績と診療放射線技師の将来像を“情熱的な御講演”で拝聴し、聴講者の翌日からのモチベーションとスキルは間違いなくアップすると実感できました。